ハリーポッター全シリーズの概要を時系列順に徹底解説!ファンタビの最新情報も

「ハリーポッターと賢者の石」が2001年に上映されて以降、シリーズ作が毎年のようにリリースされ、世界中の人々が”魔法”というファンタジーの世界に魅了されてきました。

さらに、2016年にはスピンオフ映画「ファンタスティック・ビースト」のシリーズ化が決定。それに伴い、”ハリポタ熱”が再熱したり、テレビ放送を見て「もう一度シリーズを通して見直したい!」と思った方も少なくないはずです。

そこで今回は、これから視聴する人も、今後視聴する人もより映画を楽しめるよう、ハリーポッター全シリーズについての”まとめ”を作成してみました。

「映画の順番や時系列」や「各エピソードの概要」だけでなく、ハリーポッターとファンタスティック・ビーストの共通点や最新情報も紹介していますので、これから「ファンタビ」を視聴する方も、ぜひ参考にしてください!

ハリーポッターシリーズを時系列順に紹介

まずは、ハリーポッターシリーズ8作品、ファンタスティックビースト2作品の時系列を確認しておきましょう。

制作年 タイトル
2001年 ハリー・ポッターと賢者の石
2002年 ハリー・ポッターと秘密の部屋
2004年 ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
2005年 ハリー・ポッターと炎のゴブレット
2007年 ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
2009年 ハリー・ポッターと謎のプリンス
2010年 ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1
2011年 ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2
2016年 ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅
2018年 ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生

ハリーポッターシリーズは、主人公”ハリー”の「10歳から17歳」までのエピソードです。死の秘宝のみ2部作となっていますが、7年制のホグワーツの入学時から最終学年までを描いており、全8作品となっています。

また、原作と同じく付けられたサブタイトルは、各エピソードの「重要なキーポイント」。一度視聴した方であれば、タイトルを見ただけで重要なシーンが思い浮かぶのではないでしょうか。

ちなみに、ファンタスティックビーストの方が”後”に作られた作品ですが、「賢者の石」から約70年前のエピソードなので、時系列としてはファンタスティックビーストの方が”前”になります。

映画「ハリーポッター」の各エピソードを解説

では、次に映画「ハリーポッター」の各エピソードを解説していきます。

それぞれの「あらすじ」はもちろん、「サブタイトルの意味」や「重要なポイント」についても深く知っておく事で、より楽しく視聴できますので、ぜひご確認ください。

ハリーポッターと賢者の石

両親を失った0歳のハリーを、ダンブルドアが親戚のダードリー家に預けるシーンから始まる「賢者の石」。その後10年間、少年”ハリー・ポッター”はダードリー家で冷遇して育てられますが、誕生日を皮切りに”魔法学校ホグワーツ”へ入学し、今までと180度違った世界へと誘われていきます。

 

そして、ロンとハーマイオニーと出会い、様々な試練に立ち向かう中で、宿敵”ヴォルデモート”との対決が幕を降ろしたのでした。

本作は、シリーズの1作目というだけあって、後のシリーズに続く伏線が多く散りばめられています。そのため「2回目以降」の視聴であっても楽しめますし、細かい描写も見所となっています。

サブタイトル「賢者の石」とは?

「賢者の石」とは、寿命を伸ばすことができる”命の水”を生み出す石のことです。そして、この力を使ったヴォルデモートがクィレル先生の肉体に憑依し、復活を遂げたのでした。

映画では登場や解説が少なく、ラストシーンで破壊されてしまいますが「ファンタスティック・ビースト2」では、創造者”ニコラス・フラメル”が登場します。

本作の押さえておきたいポイント

本作の一番重要なポイントは、宿敵”ヴォルデモート”の存在です。本作では、まだ完全復活を遂げておらず、最終的にはハリーによって再び肉体を失ってしまいましたが、完全消滅はしていません。

では、一体どのようにして力を付け、どのようにハリー達の前に立ちはだかるのでしょうか?今後のシリーズ作でも”闇の帝王”の行動には要注目です。

ハリーポッターと秘密の部屋

ハリーの2年目の学生生活は、屋敷しもべ”ドビー”に「ホグワーツへ行ってはいけない」と忠告されることから始まります。そして、ドビーは何としてもハリーを通学させないため、数々の妨害活動を働いていきます。

 

一方、ホグワーツ魔法学校へ着いたハリーに、また新たな試練が待ち受けていました。今まで封印されていた「秘密の部屋」が何者かの手によって開かれてしまい、生徒が石化される事件が起きたのです。

 

そして、この「秘密の部屋」には、後のヴォルデモートである”トム・リドル”が大きく関わっていたと知り、ハリーとヴォルデモートとの共通点も浮かび上がっていくのでした。

サブタイトル「秘密の部屋」とは?

「秘密の部屋」とは、ホグワーツ創設者の1人”サラザール・スリザリン”が後継者のために封印した部屋のことです。

純血主義を掲げるスリザリンは、ホグワーツにマグルを通学させることに異議を唱えていましたが、その事が原因で他の創設者と仲違いをし、ホグワーツを去ることとなります。そして、その去り際に「秘密の部屋」にバジリスクを封印し、自身が成し遂げられなかった「ホグワーツからのマグル追放」を後継者に託したのでした。

本作の押さえておきたいポイント

本作の一番重要なポイントは「ハリーとヴォルデモートの共通点」です。お互い蛇と会話できる”パーセルマウス”であることはもちろん、”スリザリンの後継者に相応しい人物”であることが明らかとなりました。

また、分霊箱である「トム・リドルの日記」と、分霊箱を破壊する力のある「バジリスクの牙」や「グリフィンドールの剣」にも注目です。特に「グリフィンドールの剣」は、今後”誰が”使用するのかもチェックしておいてください。

ハリーポッターとアズカバンの囚人

監獄「アズカバン」から、ハリーの両親を殺害したとされる”シリウス・ブラック”が脱獄。そしてハリーは、シリウスが「自分を殺すために脱獄した」ということを新聞や噂で知ることとなります。

 

この事態を収束させるため、魔法省はディメンターを、ホグワーツは学校の警備を固めていきますが…。物語は大きく展開し、ハリーの両親を殺害したのは”シリウス・ブラック”ではなく、”ピーター・ペティグリュー”の仕業だと判明してしまうのです。

サブタイトル「アズカバン」とは?

「アズカバン」とは、魔法省が管轄している刑務所のことです。常に無数のディメンターが囚人を監守をしており、囚人は正気を吸い取られてしまうため”脱獄不可能”とまで言われています。

ちなみに今回シリウスが脱獄できたのは、彼が”黒犬のアニメーガス”で、かつディメンターが動物の正気を吸い取れないから。このことを知っていたシリウスは、ハリーの危機を感じると、黒犬に変身し、意を決して脱獄したのです。

本作の押さえておきたいポイント

本作での一番重要なポイントは、ハリーの父”ジェームズの旧友の登場”です。”リーマス・ルーピン”、”シリウス・ブラック”、”ピーター・ペティグリュー”の3名が登場しました。

ペティグリューのみ”ヴォルデモート側”ですが、どの人物も今後のシリーズで欠かせないキーパーソン。そして、まだ本作では明かされていませんが、既にもう1人の”旧友”が登場しています。

ハリーポッターと炎のゴブレット

100年に1度開催される「三代魔法学校対抗試合」を中心に繰り広げられる本作。ハリーは4年生で、対抗試合に参加する資格がありませんでしたが、何者かの仕業で”異例の4人目”に選出されてしまいます。

 

そして、異例の出来事の中、ハリーは苦しみながらも「炎のゴブレット」の試練をこなしていきますが…。どうやら、この対抗試合の裏には”ヴォルデモート”が関わっているようなのでした。

サブタイトル「炎のゴブレット」とは?

”ゴブレット”には”聖杯”という意味があり、本作の「炎のゴブレット」は、対抗試合の「投票箱」と「代表者の選出」という2つの役割を果たしました。

しかし、誰でも投票ができる訳ではなく、年齢制限が設けられていたため、ロンの兄”フレッドとジョージ”がポリジュース薬を使って変装して投票した際には「炎のゴブレット」は投票を無効にしました。

本作の押さえておきたいポイント

本作の一番重要なポイントは、”ヴォルデモートの完全復活”です。「賢者の石」以来、肉体を失っていたヴォルデモートでしたが、復活の儀式を終え、再び肉体を手に入れます。

そして、この復活の儀式を皮切りにヴォルデモートがいよいよ動き出しますが…。前作までのファンタジー感を払拭するような「ラストのどんでん返し」には、多くのファンが驚いたことでしょう。

ハリーポッターと不死鳥の騎士団

マグル界で魔法を使ってしまったハリーは、魔法省から「ホグワーツ除籍」を命じられます。その上、ヴォルデモートの復活を認めない魔法省は、新聞上でハリーを「嘘をついた少年」として取り扱う始末です。

 

さらにダンブルドアの行動も好ましく思っていない魔法省は、”ドロレース・アンブリッジ”をホグワーツに配置。監視を強化し、徐々にホグワーツを管轄下に置く動きを見せますが…。その間にアズカバンからデスイーターが10名脱獄し、ヴォルデモートは自身の勢力を強めるべく動き出していたのでした。

サブタイトル「不死鳥の騎士団」とは?

ボルデモートの勢力に対抗するため、ダンブルドアが立ち上げた団体です。

16年前、ハリーの母”リリー”の防衛魔法によってヴォルデモートが失脚したことをキッカケに活動を停止していましたが、「闇の勢力の拡大」に危機感を覚えたダンブルドアが新旧メンバー収集し、再結成しました。

本作の押さえておきたいポイント

本作で一番押さえておきたいポイントは「闇の勢力の拡大」です。映画の冒頭では、魔法省はヴォルデモートの復活を頑なに認めませんでしたが、ラストシーンでは認めざるを得ない状況となります。

さらに「不死鳥の騎士団」に入団することのできない学生も、闇の勢力に対抗すべく「ダンブルドア軍団」を結成。ヴォルデモートとの決戦の日に備え、戦闘訓練を学んでいきます。

ハリーポッターと謎のプリンス

”半純血のプリンス”のメモが残った教科書を用いて、魔法薬学で好成績を納めるハリー。そんな中、闇の勢力に危機感を覚えたダンブルドアは、ハリーに「個人授業」をするようになります。

 

そして、ダンブルドアの司令の元”ホラス・スラグホーン”に近づき「彼と”トム・リドル”の秘密」を探るよう命じられ…。トム・リドルの過去と、彼が闇の魔術に手を染め、いかにして「半不死身の力」を手に入れたのかを知ることとなるのでした。

サブタイトル「謎のプリンス」とは?

教科書の間違いを訂正するほどの秀才「謎のプリンス」とは、セブルス・スネイプのことです。

スネイプは、父親がマグルで母親が魔法使いという半純血。そして、母親の旧姓が「プリンス」であったことから、自身のことを「半純血のプリンス」と名乗っていたのです。

本作の押さえておきたいポイント

本作で一番押さえておきたいポイントは「ダンブルドアの死」です。

ハリーと共に”分霊箱”を取り出した後、ホグワーツで待ち受けていたスネイプによって殺されてしまいますが、この「死」は、本シリーズのクライマックスに欠かせない”壮大な伏線”となっているのです。

ハリーポッターと死の秘宝Part1

ダンブルドアの死後、ヴォルデモートを完全消滅させるべく、全ての分霊箱の破壊を誓ったハリー。ホグワーツには通わず、ロンとハーマイオニーと共に、分霊箱を探す旅へと出かけます。

 

3人はそれぞれダンブルドアの遺品を授かりますが、分霊箱の手掛かりは一向に掴めず…。さらに、ホグワーツではスネイプが校長に就任し、”闇の勢力”も拡大する始末。この状況に焦りや不安を感じた3人は、とうとう仲違いをしてしまうのでした。

サブタイトル「死の秘宝」とは?

「死の秘宝」とは、童話「三兄弟の物語」に登場した”ニコトワの杖”、”蘇りの石”、”透明マント”のことです。これら3つを手に入れると「死を制する」ことができると言い伝えられています。

余談ですが、本作でも度々登場する「死の秘宝のマーク」は、ファンタスティック・ビーストでも登場するので、ぜひチェックしてみてください!

本作の押さえておきたいポイント

本作で一番押さえておきたいポイントは「グリフィンドールの剣」です。

仲違いをしていたロンとハリーが発見しましたが、これは偶然ではなくスネイプの守護霊”牝鹿”の導きによるものでした。そして、この「グリフィンドールの剣」には、分霊箱を破壊するほどの力が備わっており、次回作でも重要なアイテムとして登場していきます。

ハリーポッターと死の秘宝Part2

マルフォイ邸から脱出したハリー達は、次の分霊箱の手掛かりを掴むため、グリンゴッツ銀行へ侵入。その後も苦難を乗り越えながら、ホグワーツへ乗り込み、マクゴナガルの力を借りつつ、ホグワーツ一同で”闇の勢力”に戦う準備を始めます。

 

一方、この状況に危機感を覚えたヴォルデモートは、ホグワーツを包囲。そして、分霊箱が破壊されていく状況で、遂に決戦の火蓋を落としたのでした。

いよいよシリーズのラストとなる8作目「ハリーポッターと死の秘宝Part2」。前作の分霊箱の手掛かりを探す旅とは一変し、クライマックスへと向かう疾走感は、何度見ても惹きつけられるものがあります。

本作の押さえておきたいポイント

本作で一番押さえておきたいポイントは「ニコトワの杖の所有権」です。

前作でニコトワの杖を手に入れたヴォルデモートは、世界最強の杖の力を感じながらも、杖の所有権を持っていないため、上手に魔法をコントロールすることができません。そして、この所有権に関して勘違いをしているヴォルデモートは、クライマックスで重要な過ちを犯してしまうのです。

ファンタスティック・ビーストの世界観

では次に、ファンタスティック・ビーストについて紹介します。

ハリーポッターとの共通点と絡めながら、概要を紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。

ファンタスティック・ビーストの概要

ファンタスティック・ビーストの舞台は、「賢者の石」から約70年前の世界の物語です。1作目はニューヨーク、2作目はロンドンとパリが舞台となります。

主人公の”ニュート・スキャマンダー”は、ホグワーツ(ハッフルパフ寮)出身の魔法動物学者で、世界中を旅しながら魔法動物に関する書籍を執筆しています。映画版のハリーポッターシリーズでも既に登場しており、「ハリー達の教科書」や「校長室の壁画」、さらには「忍びの地図」に名前が載っていたことで話題となりました。

そして、ハリーポッターシリーズでは明らかにされなかった「ダンブルドアの過去」を中心に、かつて起きてしまった”人間界と魔法界の争い”が起きるまでの過程を描いた物語となります。

最新情報

2018年11月。ファンタスティック・ビーストの2作目「黒い魔法使いの誕生」が、日本でも上映されました。

ハリポタファンの方は、もう既に視聴しているかと思いますが、この場を借りて本作の紹介をいたします。

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生

前作でアメリカの魔法省”マクーザ”に捕らえられていたグリンデルバルドは、ロンドンへと向かう途中に脱獄。そして、前作から目をつけていたクリーデンスを味方にするため、様々な裏工作を働き始めます。

 

一方、ロンドンに帰省していたニュートは、ダンブルドアの指示のもと、クリーデンスとグリンデルバルドの追跡を開始します。しかし、その間にグリンデルバルドは集会を開き、自身の信仰者を集め始めていたのでした。

続々と明らかになる重要な登場人物

闇の勢力を強めるグリンデルバルドは、魔法の力を使って人間界を支配するべく、様々な同士を集めていきます。その中には、クリーデンスを始め、後のヴォルデモートのペットとなる”ナギニ”や、1作目で登場した”アバナシー”、そして最後には”クイニー”までも彼に加担してしまいます。

他の登場人物にも注目です。ニュートの兄”テセウス・スキャマンダー”や、ハリーポッターシリーズとの関わりが予想される”リタ・レストレンジ”。さらには「賢者の石」の創作者”ニコラス・フラメル”や、クリーデンスを追う謎の人物”ユフス・カーマ”まで登場し、物語の展開に大きく拍車がかかります。

そして今後、彼らがどのようにしてグリンデルバルドと関わり、ハリポタシリーズと繋がっていくのか?ファンの心を擽る展開が満載となっています。

まとめ

ハリーポッターシリーズは既に完結してしまいましたが、一度全作品を見終わった後に見返すと、「賢者の石」の段階から多くの伏線が隠されていたことに気づきます。

さらに、ファンタスティック・ビーストが公開されると、徐々に「2つの物語」の関係性が明らかとなり…。今まで謎のままにされていたハリーポッターの伏線も回収され始めています。

そして、ファンタスティック・ビーストの3作目の公開は2020年11月。その後も2年周期で5部作まで公開されていくとのことなので、まだハリーポッターシリーズを見終わっていない方は、ぜひこの機会に全作品を視聴し、3作目の上映に備えてみてはいかがでしょうか!?