ハリポタファン待望のスピンオフ映画のシリーズ1作目「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」。
「賢者の石」から約70年前の世界を描いた本作は、魔法動物学者”ニュート・スキャマンダー”を中心に、数々の物語が展開されていきます。
そして、ハリーポッターに登場した人物・設定・魔法動物まで登場し、私達ハリポタファンを大いに楽しませてくれる作品です。ハリポタシリーズを見たことがない人でも楽しめるよう”ネタバレ込み”でまとめましたので、ぜひ参考にしてください!
「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」のあらすじ
グリンデルバルドがヨーロッパを襲撃し、ホグワーツは警備を強化。そして、闇の脅威に関する情報はニューヨークまで届いており「魔法動物の飼育禁止令」や、人間界の一部で「魔法使いの追放運動」が行われるなど、人間界と魔法界の関係も亀裂が入ろうとしていました。さらに、ニューヨークのでは、度々町中が破壊される不思議な事件が起こっていました。
そこへ、魔法動物学者”ニュート・スキャマンダー”が、イギリスからニューヨークへ渡航します。スーツケースには魔法動物を入れていましたが、無事関税を突破。しかし、街中に出た途端、金目の物に目がない魔法動物”二フラー”が脱出し、銀行内まで追いかける羽目になりました。
銀行内では、パン屋の資金調達のため”ジェイコブ・コワルスキー”がいましたが、彼の隣に座った際に魔法動物”オカミー”の卵を置き忘れてしまいます。そして等々ニフラーは、銀行の金庫内に侵入。さらに、ジェイコブが持っていた卵も還ってしまい、ニュートは銀行警備員に魔法をかけ、ニフラーを捕らえた上でジェイコブと共に銀行から脱出することとなります。
魔法機密保持法を犯したニュートと、ニュートのスーツケース
銀行から脱出したニュートは、魔法を見られたジェイコブに忘却魔法をかけようとしますが、ジェイコブはニュートを鞄で殴って逃亡します。その一連の様子を見ていた”ティナ・ゴールドスタイン”は、ニュートを「魔法機密法事法」を犯したとして、アメリカ合衆国魔法議会(マクーザ)のピッカリー議長の元へ連行しました。
しかし、ピッカリー議長はティナの報告に聞く耳を持ちません。それどころか、証拠となるニュートのスーツケースを開けて見ても、中身はただの”パン”。どうやらジェイコブのスーツケースと入れ違いになったようですが、そのことを知らないマクーザの職員”グレイブス”は、ニュートを深く取り調べることなく無罪放免としてしまいました。
一方、家路に着いたジェイコブは「スーツケースが入れ違いになっている」ことを知らないため、自宅で開けてしまいます。すると、中から魔法動物が飛び出し、部屋は滅茶滅茶に。さらに一部の魔法動物がニューヨークの街中へ逃げ出してしまいました。
新セレーム軍の動きと、”クイニー”との出会い
その間、新セーレム軍の代表”メアリー・ルー・ベアボーン”が”ヘンリー・ショー”の新聞社へ向かい、魔法撲滅運動に関する記事を取り扱うよう交渉していましたが、新聞社側の人間は魔法の存在を認知していないため相手にしてくれません。しかし、帰り際に”クリーデンス”は”グレイブス”から「力を持つ子供を探し出せ」と密かに指示を受けていました。
ニュートとティナがようやくジェイコブの部屋へ駆けつけると、既にジェイコブは魔法動物”マートラップ”に噛まれた後でした。その状況を見たティナは、半壊状態の部屋を修復した上で、妹”クイニー・ゴールドスタイン”と共同で住んでいる家にニュートとジェイコブを連れて行くことにします。
クイニーは他人の心が読めるため、最高の状態でもてなしてくれましたが、2人は残りの魔法動物を探し出すために、その晩に部屋を抜け出してしまいました。そしてジェイコブは、ニュートのスーツケースの中で”マートラップに噛まれた傷口”の治療を受け、ニュートが「エジプトで密輸されていた魔法動物”サンダーバード”をアリゾナの大自然へ戻すため」ニューヨークに渡航したのだと教えてもらったのでした。
死刑執行を回避し、無罪を主張するため逃亡
ニュートとジェイコブは、貴金属店から”二フラー”を、動物園で”エンペラント”を捕獲します。骨の折れる作業でしたが、2人の間では友情関係が芽生え、お互いをファーストネームで呼び合うほど打ち解けていました。
しかし、ヘンリー・ショーの大統領選演説会の最中、得体のしれない巨大な物体が会場を襲い、ヘンリー・ショーが殺されてしまいます。この事態に対してマクーザは、ニュートのスーツケースの中にいた”オブスキュラス”が原因とし、ニュートとティナ、ジェイコブまで逮捕。さらに、この一連の事件は「グリンデルバルドの差し金によるもの」と判断されてしまい、ニュートとティナは死刑判決を受けてしまいました。
その意思を感じとったクイニーは、ジェイコブの元へ。ニュートは魔法動物”ボウトラックル”を使い手錠を外し、ティナと共に逃亡します。そして、ニュートのスーツケースも無事回収し、合流した4人は、マクーザから無事脱出しました。
残りの魔法動物を捕獲するも、オブスキュラスがNYを破壊し始める
逃げ出した4人は、無罪を主張するために、逃げ出した魔法動物の手がかりを探します。そして、情報通の”ナーラック”がいる「モグリ酒場」へと向かいました。理不尽な交渉と裏切りがありましたが、無事手がかりを聞き出し、メーシー百貨店へ急行。そこで、未来予知ができる”デミガイズ”が”巨大化したオカミー”の子守をしているのを発見し、最後の2匹を捕らえることに成功しました。
全ての魔法動物を捕まえたニュートは、3人をスーツケースの中へ招き入れ、今まで保護した魔法動物を紹介します。その中には、ニュートの旧友”リタ・レストレンジ”の写真もありました。はみ出しもの同士の2人は、ホグワーツ時代の友人でしたが、クイニーはニュートの心を読んだ上で「彼女は奪う人で、与えてはくれない」と助言しました。
しかし、安息も束の間、危機を感じ取ったサンダーバードが突然暴れ出したのです。どうやら虐待された”モデスティ”がオブスキュラスを発動後”メアリー・ルー”を殺害。さらに、”グレイブス”に裏切られた”クリーデンス”までもがオブスキュラスを発動し、ニューヨークの街中を破壊し始めていたのでした。
クリーデンスの消滅と、グレイブスの正体
ニュートとティナはオブスキュラス化したクリーデンスを救うために、ピッカリー議長はノーマジとの戦争を防ぐため、グレイブスはクリーデンスを捕らえるために、それぞれ動き出します。そして、クリーデンスは街中を破壊した後、地下鉄のホームへ侵入。地上ではマクーザの魔法使い達が防衛魔法を使って、これ以上の被害を食い止めます。
その様子を見たニュートとティナも地下鉄のホームへと入り、クリーデンスとの対話を試みます。しかし、グレイブスがクリーデンスの心を乱し、再びオブスキュラス化させてしまいます。事態は収集できなくなったため、マクーザの魔法使い達がクリーデンスを一斉に攻撃し、跡形もなく破壊してしまいました。
クリーデンスを生け捕りにしようと考えていたグレイブスは、その状況を見て怒りが爆発し、マクーザ達に攻撃を開始します。その後ニュートの助けもあり、グレイブスを捕獲しましたが、その正体は”グリンデルバルド”。グリンデルバルドは、ピッカリー議長とニュートに捨て台詞を吐き、マクーザに連行されました。
NYの町全体をオブリビエイトし、ニュートはイギリスへ
ニュートの疑いが晴れたのはもちろん、サンダーバードの力を使って、町全員の全てのノーマジから「魔法の記憶」を取り除き、町の修復作業作業も無事完了。全てが解決したと思われましたが、もう1人記憶を消さなければいけないノーマジ”ジェイコブ”がいました。
ニュート、ティナ、クイニーそれぞれが別れを惜しみますが、ジェイコブは自ら「魔法の記憶」を忘れることを決断します。その後、缶詰工場に就職したジェイコブは、偶然を装ったニュートから”オカミーの卵”を貰い、念願のパン屋を創業します。
記憶を失っていたはずのジェイコブでしたが、魔法動物の形をしたパンを売り大盛況。店頭に訪れていたクイニーと目があった瞬間には、何かを思い出したような表情を浮かべていました。
そして、ニュートはティナとの別れを惜しみつつ「魔法動物に関する本」ができたら直接持っていくと約束し、イギリスへと旅立ち、「ファンタスティック・ビースト」の第1章の幕が閉じたのでした。
「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」の登場人物
ニュート・スキャマンダー
ホグワーツ魔法学校卒の魔法動物学者。エジプトで密輸されていた魔法動物”サンダーバード”を保護し、アリゾナの大自然へ戻すため、ニューヨークへ渡航しました。しかし、おっちょこちょいな性格が災いし、魔法動物を数匹逃してしまいます。
数年前は「魔法動物に関する書籍」を執筆するため、魔法のスーツケースを持ち運びながら世界中を旅し、魔法動物の保護・捕獲を行なっていました。
ポーペンティナ・ゴールドスタイン
イルヴァーモーニー魔法魔術学校卒のマクーザ職員。かつては闇払いを担当していましたが、ノーマジに魔法を使ってしまったことから「魔法の杖認可局」へと左遷させれていました。
本作中にも彼女の過去が紹介されていましたが、ストーリーを楽しむ上で非常に重要なので、後ほど詳しく紹介します。
クイニー・ゴールドスタイン
イルヴァーモーニー魔法魔術学校卒のマクーザ職員。姉のティナとは同居しており、職場も同じ「魔法の杖認可局」です。
美貌はもちろん、相手の心が読める力を持つため、多くの男性を魅了しています。そして、ノーマジのジェイコブの心の綺麗さに、徐々に恋心を抱いていきます。
ジェイコブ・コワルスキー
パン屋創業を夢見るノーマジ。資金調達のため銀行に訪れていましたが、ニュートと偶然出会ってしまったために、様々な事件へと巻き込まれていきます。
パージバル・グレイブス
マクーザの魔法法執行部部長。ニュートのスーツケースから逃げ出したオブスキュラスが、ノーマジを殺害したとして、ニュートとティナに死刑宣告をしました。
クリーデンスに度々会って指示を出していましたが、ラストシーンで変装したグリンデルバルドだったことが分かりました。ちなみに、グレイブス本人の安否は定かではありません。
ゲラート・グリンデルバルド
魔法界の支配を企む、闇の魔法使い。本作では、グレイブスになりすまし「クリーデンスをオブスキュラス化させ、人間界を破壊すること」を企んでいました。
ラストシーンでは、マクーザに連行されましたが「ファンタスティック・ビースト2」では、映画冒頭から脱獄します。
メアリー・ルー・ベアボーン
新セーレム救世軍の代表。ノーマジでありながらも魔法の存在に気づいており、「魔法撲滅運動」を定期的に行なっています。
3人の養子を預かっていますが、彼女の言いつけを守らないと虐待してしまう非常に厳格な一面もあります。
モデスティ・ベアボーン
メアリー・ルーの養子。新セーレム救世軍のチラシを投げ捨てたことが知られ、メアリーから虐待を受けます。しかし、その虐待に耐えきれず、オブスキュラスを発動してしまいました。
クリーデンス・ベアボーン
メアリー・ルーの養子。大人しく傷つきやすい性格で、非常に強い力を持つオブスキュラスを抱えているため、グリンデルバルドに目を付けられていました。
また「ファンタスティック・ビースト2」で、彼の本当の素性が明らかとなります。本シリーズを楽しむ上で欠かせない設定ですので、ぜひご確認ください。
ヘンリー・ショー・ジュニア
ヘンリー・ショー・シニアの長男で、アメリカ合衆国の上院議員。魔法の存在を認めるよう新聞社に乗り込んできた”メアリー・ルー”を冷たく追い返しただけでなく、クリーデンスに暴言を吐きました。
「将来の大統領」とまで言われるほど有力視されていた人物でしたが、演説会の途中でクリーデンスのオブスキュラスに襲われ、帰らぬ人となりました。
ナーラック
ゴブリンのギャングスター。「ブラインド・ピッグ」と呼ばれる酒場を経営しており、情報通としても知られています。
ニュートが逃げ出した魔法動物の情報を仕入れるため訪れた際には、法外な見返りを要求し、最終的には裏切るなど、極悪非道な性格です。
セラフィーナ・ピッカリー
マクーザの議長。学生時代から優秀な人物で、イルヴァーモーニー魔法魔術学校の入学の際に、全寮から誘いがあったほどだと言われています。
議長の役職を遂行するだけでなく、ノーマジ界へ魔法の存在が知れ渡らないように様々な配慮を行なっています。
魔法動物一覧
ニフラー
モグラのような容姿をした魔法動物。光り物や金目の物に目がなく、手に入れたお宝をお腹のポケットに収集する癖があります。
また、原作「ハリーポッターと炎のゴブレット」で一度登場しています。
マートラップ
ネズミのような容姿で、背中に無数の触手がある魔法動物。マートラップに噛まれた人間は、具合が悪くなるだけでなく、お尻から火を吹くこともあるようです。
エルンペント
サイのような容姿をした魔法動物。大きなツノに入っている「毒液」は、爆発させるほどの威力があります。
ニュートが”求愛ダンス”をしてトランクの中へ誘き寄せようとしましたが、ニュート役の”エディ・レッドメイン”は「このシーンが最も恥ずかしかった」とコメントしています。
ボウトラックル
人型と植物を掛け合わせたような容姿で、ナーラックが交渉に用いるほど「発見・採取が困難」な魔法動物です。
普段は大人しい性格ですが、身の危険が迫ると攻撃的になります。また、細く長い手足を使って、鍵を開けることができます。
オカミー
長い胴体を持った鳥型の魔法動物。場所の大きさに合わせて、体長を変化させることができます。
また、オカミーの卵は銀でできているため、多くの魔法使いが売買のために狙われています。本作では、ジェイコブのパン屋開業資金の足しに用いられました。
その他登場人物
アバナシー
マクーザの職員。ティナとクイニーの上司に当たる人物です。本作では温厚な人物のように見られましたが、次回作で”彼の素性”が明らかとなります。
ラングドン・ショー
ヘンリー・ショー・シニアの次男。父親や兄とは違い、魔法の存在を認めている人物です。
ヘンリー・ショー・シニア
新聞界の大物。息子のヘンリー・ショーには特に期待しており、新聞上で「将来の大統領候補」と取り扱うほどです。
サム
マクーザの職員。ジェイコブに忘却術を行う予定でしたが、ティナに妻の浮気を指摘され、その任務をティナに託しました。
ギルバート・ビングリー
スティーン国立銀行の融資担当。ジェイコブの資金調達の相談に冷静に対応しましたが、後にニュートに硬直呪文をかけられました。
エスポジト夫人
ノーマジの大家。ティナとクイニーに部屋を貸していますが「独身女性が男性を連れ込む」ことを禁止しているため、ティナがニュートとジェイコブを部屋に招いた際に”男性と一緒かどうか”確認した人物です。
国際連合の代表
ヘクター・ポッドモア
イギリス魔法省の大臣。国際連合ウィザーズの代表者として、ニューヨーク連合の緊急会議に出席していました。
Ya Zhou
アジアの魔法使い。国際連合ウィザーズの代表者として、ニューヨーク連合の緊急会議に出席していました。
モモル・ウォトソン
死刑執行人の1人。幸せな記憶を取り出し、ティナの死刑執行前の恐怖を和らげてくれた人物です。
ハインリッヒ・エバーシュタット
スイスの魔法使い。国際連合ウィザーズの代表者として、ニューヨーク連合の緊急会議に出席していました。
「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」の小ネタ
ハリーポッターつながり続々
「ファンタスティック・ビースト」は、ハリーポッターシリーズのスピンオフ映画。そのためハリーポッターシリーズとも繋がりが多くあります。そこでまずは「ファンタスティック・ビースト」の設定を確認しておきましょう。
舞台は1926年(第1次大戦後〜第2次戦争の間あたり)のニューヨーク。ハリポッターの時代から約70年ほど前の世界を描いています。
当時は「人間界の支配を目論む魔法族」と「人間界と共存を求める魔法族」が対立していましたが、魔法動物学者”ニュート・スキャマンダー”が「魔法動物に関する書籍」を執筆するための旅を通して、様々な出来事に巻き込まれていくという物語です。
なじみのある登場人物もちらほら
本作では、死の秘宝で登場した闇の魔法使い「グリンデルバルド」や、ダンブルドアの名前が登場しました。
そして、「ファンタスティック・ビースト2」では、いよいよホグワーツも登場し、ダンブルドアはもちろん、「賢者の石」を創作した”ニコラス・フラメル”や、若かれし頃のマグナゴル先生も登場します。
おなじみの魔法も登場
ハリポタファンの方であれば、度々登場していた”魔法”や”呪文”にも気づいたかもしれませんね。
- アクシオ(来い)
- アベルト (解鍵せよ)
- アロホモーラ(開け)
- オブリビエイト(忘れよ)
- リベリオ(現れよ)
- 姿くらまし/姿現し
ちょっとした共通点ですが、本作を楽しむ上で欠かせないポイントです。次回作「ファンタスティック・ビースト2」でも登場しますので、ぜひチェックしてみてください。
グリンデルバルトの目的とは
マクーザの”グレイブス”に成り済ました”グリンデルバルド”は「オブスキュラスを宿す人物を探し、オブスキュラスの力を使って、人間界も含む全世界を支配すること」を企んでいましたが、最終的に失敗に終わりました。
しかし、これで闇魔法最強と唄われる彼が終わるはずもありませんでした。本作の時点から既に「世界大戦」を引き起こす”伏線”を散りばめており、次回作でその行動が明らかとなります。また「ダンブルドアとの関係」もストーリー展開に重要な役割を果たします。
ニュートの過去
- ホグワーツ卒。ハッフルパフ出身
- リタが起こした事件を庇って退学処分を受けている
- ダンブルドアの教え子でもあり、信頼されている人物
- スーダンでオブスキュラスに出会い、カバンの部屋に保管していた
- 魔法動物に対する誤解を証明するため、書籍を執筆している
ハッフルパフといえば、セドリックの出身寮。あなぐまがシンボルで「献身、忠義、公平性、優しさ」を備えた生徒が入寮しています。また、ニュートは学生時代、クディッチのチェイサーとして名手でもありました。
しかし、”リタ・レストレンジ”が起こした事件を庇って、ホグワーツを退学処分を受けています。ダンブルドアの計らいで退学自体は免れたようですが、ニュートと”リタ”、”ダンブルドア”の関係は、次回作で明らかとなります。
また、ニューヨークに渡航する前は「魔法動物に関する書籍」を執筆するため、世界各国を旅していました。そして、スーダンで見つけたオブスキュラスが原因となり、本作で死刑宣告を受けてしまうのでした。
オブスキュラスとは
オブスキュラスとは、「小さな子供に取り付いて、魔法の力を捕食して生きる泡状の浮遊体」です。主に、精神的、肉体的虐待を受けた魔法族の子供が発症する闇の力で、発症してしまうと10歳まで生きられないと言われています。
暴走すると街を破壊する力があるほど危険なものですが、ニュートは「オブスキュラスを宿主から引き剥がす」ことができるため、宿主に危害を加えることを嫌います。また、引き剥がしたオブキュラスは、例の如くスーツケースに保管しています。
ティナが辞職した理由
若くして両親を失っていたティナとクイニーは、かつて”メアリー・ルー”の養子でもありました。そのためクリーデンスとも信仰があり、メアリーの虐待癖があることも知っていました。
そして、魔法省の「闇払い」に就職したティナは、とある日、メアリーがクリーデンスを虐待する現場を目撃し、魔法を使ってしまいます。ノーマジに対して魔法を使うことは禁じられていたため、ティナは「魔法の杖認可局」へと左遷されます。
本作では「魔法の杖認可局」の職員として描かれていますが、グリンデルバルドの捕獲に協力したことで「闇払い」へと復職しています。また、2作目でも過去に遡るシーンがありますので、ぜひ覚えておいてください。
ノー・マジと魔法使いの関係
ハリーポッターの舞台であるイギリスでは、魔法の使えない人間のことを”マグル”と呼びますが、アメリカでは”No Magic(ノー・マジック)”を略して”ノーマジ”と呼んでいます。
本作の時点では、お互い干渉しない仲にあり、魔法省が人間界に”魔法の存在”が明るみになるのを恐れているシーンがあるほどです。そして、クリーデンスのオブスキュラスが”ヘンリー・ショー”を殺害したことが原因となり、2つの世界に亀裂が入りそうになります。
これこそがグリンデルバルドが企んでいる計画で、後のシリーズでも「世界対戦」を引き起こすために様々な悪行を働いていきます。
各国に魔法省が存在
ハリーポッターで登場したイギリスの魔法省は、魔法族や魔法生物からマグルを守り、魔法界を脅かす闇魔術にも立ち向かう法的機関として描かれていました。そして、この時代の魔法大臣は”ヘクター・フォーリー”。彼が「グリンデルバルドの脅威」を深く受け止めなかったため、後に魔法界と人間界の「世界大戦」を引き起こす原因を作ってしまいます。
一方、アメリカの魔法省(通称マクーザ)は、大臣ではなく”議長”(ピッカリー)が代表を努めます。また、魔法族を取り締まるため「国際機密保持法」を導入しており、「魔法動物」を厳重に取り締まったり、”魔法の存在”がノーマジに知られないように対策を施しています。
また、魔法省は他にもあり、次回作ではフランスの魔法省も登場します。現時点では定かではありませんが「ファンタスティック・ビースト3」ではグリンデルバルドが拠点をおいているオーストラリアの魔法省も登場するのでは?と言われています。
ニュートとティナの関係
原作では結婚することが確定している2人。ハリーポッターの”ルーナ”の血縁関係にも当たることでも知られていますが、現時点では当然2人は付き合ってすらいません。
そして、本作で名前だけの登場となった「リタ・レストレンジ」は、どうやらニュートと親しい仲であったことが判明しています。果たして3人の関係はどのようなストーリー展開をもたらすのでしょうか?
また、若干のネタバレになりますが、次回作でジェイコブが完全に記憶を失っていなかったことが分かります。そのため、クイニーとも再び良い雰囲気となりますが…。魔法族とノーマジの結婚はご法度。こちらの”禁断の恋”にも注目です。
「リタは奪う側」の意味
クイニーが、リタの写真を持ち歩くニュートに向けて言った言葉。これは続編への伏線が含まれているメッセージでもありますが、”レストレンジ家”はハリーポッターでも登場しましたね。
有名なのは”ベラトリックス・レストレンジ”。彼女は元々ブラック家の人間なので、血縁関係はありませんが…。レストレンジ家は、純血を貫く魔法族です。しかし、後にネビルの両親を拷問することもあり、悪い評判が絶えない一族でもあります。
そして、この家系は複雑な問題を抱えています。詳しくは次回作で明らかとなりますので、ぜひクイニーが言った「リタは奪う側」という言葉を覚えておいてください。
ハリポタでもお馴染みゴブリン族も登場
ゴブリン族といえば「死の秘宝」でグリンゴッツ銀行に侵入したハリーを裏切った”グリップフック”が思い浮かびます。
そして、本作でも”ナーラック”が登場しました。ナーラックもゴブリンですから、法外な交渉をしたり、平気で裏切ったりと嫌な印象でした。
後のシリーズにも出てくるかもしれませんが、ゴブリン族には要注意ですね。
まとめ
- 映画の舞台は1926年。「賢者の石」から約70年前の世界の物語
- ニュートは魔法動物学者。しかしグリンデルバルドの攻撃を反らしたり、オブスキュラスを引き剥がしたりと、ただの魔法動物学者ではない
- グリンデルバルドは後に「世界大戦」を引き起こすが、オブスキュラスが関わってくる
そして、次回作ではいよいよ、グリンデルバルドとダンブルドアの関係が明らかとなります。歴史上「世界大戦」は避けられませんが、今後どのようにして魔法界と人間界に亀裂が入ってしまうのかも注目です。
現時点では未だ謎の多い物語ですが、今回紹介したネタバレを確認した上で、ぜひ次回作もお楽しみください!